
先日、鈴木銀一郎氏が逝去されたという。
「鈴木銀一郎」といえば、日本のシミュレーション・ゲーム界のみならず、日本ゲーム界において多大な功績のあった方で、マスターヨーダ的な「師」と称するにふさわしい気がします。
鈴木銀一郎師のデザインされたゲームはよくプレイしました。
「バルジ大作戦」とか「ロンメルアフリカ軍団」とか「朝鮮戦争」とか、いろいろ。
御本人をじかに見た事はありませんでした。イベント等もほとんど行ってないし。
昔、シミュレイター誌に漫画を載せてもらって、当時一回だけ編集部を訪ねましたが、その時鈴木師はおられなかったので少し残念に思った記憶があります。
2006年に出版された鈴木銀一郎著「ゲーム的人生論~人生ゲームの成功法則~」(新紀元社)という新書があります。
その本で師は自己の半生やゲームデザインなどについて様々に語っておられるのですが、その中に「人生はロールプレイング」という一節があります。
師はそこで「人生はロールプレイングなのだ」と断じ、自分の母親の死を看取った時の想い出を綴られています。
「前々からいつ死んでもいいとは思っていたが、それは時期のことであって、死の瞬間には多少の不安があった。しかし、母の死を見て、もう何も怖いものはなくなった。」
私は本業が宗教関係なのですが、思うにこれは本心というか心からの言葉だと感じます。
おそらく師は此度の死に臨んでも、いささかの迷いも怖れも無かったでしょう。
そのうちにまたロールプレイング・ゲームの別キャラとして現世に舞い戻って来られるかも知れません。私の信ずる宗教(いわゆる仏教ですが)では輪廻転生が現世と来世の基本なので、そう思います。
※画像は過去のGJ表紙から
